「うん…」


好きの気持ちが溢れて、そしてこれから一緒にいれる事が嬉しくて。


繋がれた手が嬉しくて、また涙が出そうになる。


「悠斗君…」


「は?なんで戻るの?呼び捨てじゃねぇと駄目」


悠斗が眉間にシワをよせて文句を言った。


慌てて言い直す。


「悠斗?」


「何?亜矢」


「好きだよ」


そう言うと、彼はちょっと黙って。私の右手を引っ張って、そっと顔を近づけた。


「…馬鹿。俺の方がもっと好きだ」


そっと目を閉じて私達は、二人の始まりの、


キスをした。