私、わかったの。
悠斗君がまたいなくなるって聞いた時、不安でたまらなくなった。
自分がその立場にならないと気付けなかった事。
悠斗君も、同じだったんだね。離れる事が、不安だったんだね。
黙っていなくなる事を選んだ悠斗君をずっと責めてばかりだったけど。
私だって受け止められなかった。会えない現実を。遠くなる距離を。
私に遠距離で不安な気持ちや寂しい想いをさせたくないと思ってくれたんだね。
だから…私は、悠斗君を責める事で少しは救われていたんだと知った。
彼の優しさに、気付けなかった私は…やっぱり年上ぶってるだけで。
彼の方がずっと、大人だった。