「また置いて行くって…何の…話?」


亜矢は優太に問い掛ける。


俺がここにそう長くいない事を、優太は知っているのか?


「優太!待ってくれ…!亜矢にはまだ…!」


再会したばかりなのに…まだ俺達は何も話してない。伝えてないのに…!


俺の言葉を遮って優太は叫んだ。


「悠斗は、ねーちゃんに会いたくて戻って来た訳じゃない!家の事情だか何だか知らないけど、またすぐあっちに戻るんだろ!?

またねーちゃんを一人にするくせに、調子いい事ばっかり言ってんじゃねぇよ!」