麻美には、もうバイトを辞めてもらった。
麻美の狙いは亜矢で、麻美がコンビニで働いてる姿を見つけたその日に、俺は家に帰ってから麻美を問い詰めた。
もう2カ月も前から亜矢と知り合いだったなんて知って、俺は麻美に頼んだ。
「亜矢に近づかないでくれ」
そう言えば言うほど、麻美は機嫌が悪くなった。
どうして亜矢を知ってるのかを聞くと、麻美は一枚の写真を取り出した。
「お前、なんでそれを…?」
たった一枚。俺が中学の時に、優太のアルバムから抜いた、亜矢の写真。
「ハルと亜矢さんってどういう関係なの?こんなもの机の中に隠しておくなんてさ。それに、毎週水曜日に行く喫茶店。コンビニの前じゃん。この写真の人見てるって、すぐ分かった」
麻美はムッとした表情で、ベットに写真を投げた。
「振られたの?どこがいいの?あの人の。全然子供っぽいじゃない。年上のくせに」