明日は俺のバイトが入ってるから来れない。
まだ体の調子が良くないのか、それともあんな事があったショックからなのか。
もどかしかった。好きな女の事を知る資格も、手段も…俺にはないんだ。
もう一度だけでいいから姿を見て安心したかった。
だから、次の日のバイトを俺は少しだけ遅れて行く事にして。
コンビニの向かいの喫茶店から店内を見つめた。
彼女の姿は、今日もない。
でも俺の視線は、レジにくぎづけだった。
そんなまさか…どうして…?
「…あさ、み…――?」
なんで麻美がそこにいるのか理解出来ずに、
俺はただしばらくそこから動けなかった…――。