明らかに、様子が変だったような気がした。 …俺の口から、女の名前なんか出たからだろうか。何か誤解してる? ますます、亜矢の事は下手に話せないって感じた。 麻美なら、亜矢に何かしてもおかしくない。俺がこっちに帰って来てる事を亜矢に知られたら…。 亜矢と顔を合わせたら、俺は自分の感情を抑えられる自信なんてねぇ。 今度の水曜日、彼女の姿をもう一度だけ遠くから見守って、 もうこんな事、終わりにしなくちゃ駄目だ。