悠斗君がいなくなった後、勉強会そのものがなくなったみたいに。
元々、悠斗君の為に開いていた勉強会なんだから、彼がいなくなった時それは自然な事で。
皆、悠斗君との思い出には、無理矢理ふたをしたんだ。
時間が経ったら、人の気持ちは変わるし、
少しずつでも、傷は癒えるもの。
だから、七海や優太が言うように、誰とも向き合わない私のままでいるのは、ダメなんだって思う。
「そう、雅也君も頑張ってるんだね…」
隼人君が足を止めて、私の顔を覗き込んだ。
「…亜矢ねーちゃん?何考えてるの?」
私だって、変わりたいと思ってるんだよ?