「亜矢ねーちゃん、どーせ家近いんだし、一緒に帰ろう?もう、暗くなってきたし」 屈託のない笑顔を見せて隼人君は高校の門をくぐった。 優太と隼人君は私の通う西高を受験して見事合格。 優太と同じクラスになった隼人君は、今でも仲が良くて、家にもよく遊びに来る。 あれから、月日は過ぎて… 私は、高校3年生の夏を迎えていた。 悠斗君とはあれから、 一度も会ってない。 連絡も、ない。