ずっと亜矢のそばにいたかった。
亜矢が俺を必要としてくれるなら、自分次第でどんな事も乗り越えていけるかも知れない。
そう信じはじめていたんだ。
そんな微かな望みも、打ち砕かれる事になる。
誰かのせいじゃない。
間違いなく、俺のせい。そんなに簡単に考えは変えられないんだ。
今も耳に残る声。
『待って…待ってよ…!勝手に決めないで!私、悠斗君の事…本当に』
亜矢の最後の言葉を聞かなかった。
亜矢…あの時、
何を言うつもりだった…?
…いや、それは知らないままでいい。
何にしろ、もう…
終わりなんだから…。