あたしはナルシスト男が去って行った後トボトボと梨花のいる昇降口へ向かった。


「愛おっそーい!!」

「わりぃちょっと変な男に会ってさ。」

「変な男?」


「うん。ブ男でナルシストで俺様なの」


「ろくな男じゃないわね、」

「でしょ?気分悪くて…」

「その男って俺の事?」


は?
後ろから声が…

「よっ!!」


「出たぁ、ブ男ー」


「ブ男じゃねーしつか、もう我慢できねー………おいそこの女」


「あぁ゙!?あたし!?」

ブ男君は梨花の事見ながらこう言った。


「この女連れて帰るからっ!」



「えっ?」

梨花がきょとんとしてる。


は?
はぁ?
はぁあぁあぁあ!??


「ちょっ何言ってんの!?」

あたしの抵抗は無駄に近かった。


ブ男君が呼んだのか黒塗りの怪しげな高級車があらわれた。