はっ?この男名前も知らずにあたしを同居させたわけ?



「中原愛」


「愛って呼ぶ」


「や、誰も許可してねぇし」


「だからお前も龍牙って読んでくれな!」


はぁ勝手に話進めないでいただきたいものだよ。



「まぁ飯の時間になったらまた呼ぶ………っつーか今から愛の事紹介すっか!」


紹介!?いきなり!?


「えっ……ちょっ」

あたしが待てと言う前にあたしの手首掴んでぐいぐいと廊下を進んでいく。


そして大きいすふまをスパンッと開けた。

その瞬間に皆がすごい形相でこちらをむく。


「うっ…」


さすがのあたしでもあの瀧川組の組員があたしの事をにらんでると思うとさすがに怖くて怯む。