「なぁじゅり。」

いきなりなんだろう?

「なに?」

「今日は、ほんとにごめんな。」

「別にいいよ、こうやって体育倉庫から出れてるんだし、それに...。」

「それに?」

私、なに、いいかけてんだろ。

なんだか、まさきといると、ドキドキしてきた。
この気持はなんだろう。
もしかして私はまさきのことが...!

「あのさぁじゅり、俺、なんか、このごろ、じゅりの事しか、頭にないんだよ、それで、俺、わかったんだ。」

「分かったって何が?」

もしかして。

「俺、じゅりのことが、すきだ。」

えっ!

「だから、俺と付き合ってほしい。」

「でも、いきなり...。」
「返事は、いつでもいい、よく、考えて、俺、本気だから。」

「うん、今日は、家まで送ってくれてありがとう。」
「うん、じゃあ、バイバイじゅり」

びっくりした、いきなりすきだって言われても答えは、そんなすぐに、答えられないよなぁ。

「じゅり、もう、おきなさいよ、まさき君きてるわよ。」

「えっ!もうこんな時間!急がなきゃ、遅れちゃう」
そうだ、昨日、告白された事のことばかり考えて、そのまま寝ちゃったんだ。

私は急いで、家をでた。