!早く体育倉庫のカギかせっ!」

「そんなに、怒んなくてもぉ。はい、カギ。」

「お前らもう二度とじゅりにちかづくな!」

俺はすぐに、体育倉庫へいった。

じゅりの声が聞こえる。

[じゅり]
「だれかぁ助けてぇ!」
誰もいないか...。
どうして、私がこんなめにあわなきゃいけないの?

あっ!誰かの足音が聞こえる。

「ガチャッ」
「じゅり、大丈夫か?」

なんで、まさとが?
なんだか安心して、涙でてきちゃった。

「グスッ、大丈夫じゃないよぉ、怖かったよぉ、ウワァン。」

私はまさきに抱きついた。
「ごめん、俺のせいでこんなめにあっちまって。」

「なんで、ここにいるって分かったの?」

「教室に行ってもじゅりいなかったから、探してたら、3年の女子達が話してる声聞こえてきて、体育倉庫に閉じ込めてるって。」

それで私のために?
私は、またなぜか、涙がでてきた。

「もう、泣きやめよ。」

「うん。」

「帰ろう。」

「うん。」

私は、まさきと一緒に、夜道を歩いた。

いつもとかわらないこの、道なのに、私はなんだか違うように感じた。