この声、聞いたことある
そっと後ろを振り向いた
「やっぱり!何してんの?こんなどこで」

あの時の酔っぱらい!
とはさすがに言えなくて
「あ~えっと…レポート提出しに…」
構ってないで、お願いだから早く行ってくれないかな…
こうしてるだけでもズキズキと痛む

するとなっつは私の前にしゃがみこみ、パンプスを脱がせた
「えっ!?あの、ちょっと…」
「やっぱり。歩き方おかしいな~って思ってたんだ!はいっ、ここ座る!」
私を階段に座らせると、がさごそと鞄をあさり
「あったあった♪」
私の足にぺたりと貼った

…絆創膏…――?
「あ、男が絆創膏持ってるなんて気持ち悪いって思った?」
「そんなこと!全然っ!」
私は首と手をこれでもかってくらい振って否定した
むしろありがたいと思ったし