今思うと酷(ヒド)い言いようだなと思う
今じゃ他の男なんて眼中にない
なっつ一筋1ヶ月目!
こんなに悪い印象だったなっつをどうして好きになったのか
これまた単純なお話

あれは忘れもしない6月の下旬

もうすぐ夏本番がやって来る頃
締め切りぎりぎりのレポートを提出するため、私は国際学部棟2階に位置するレポートボックスへと走っていた
「よかった…間に合った~」
無事提出し、ほっと一安心
その足でサークル棟へ向かおうと、上ってきた階段を2、3段下りた時だった
「っ!…いった~…」

履き慣れないパンプスのせいで靴擦れしてしまったらしい
お風呂に入るときしみるんだよな~これ
でもこんな階段のど真ん中にいたら邪魔になっちゃう…
痛む足を庇いながら、端のほうに寄ると

「あれ!?この間の!」