「鈴香…一生大事にする。絶対守るから…」
「うん…」

2人の目線が絡まりあう
なっつの右手が私の頬に、左手は指輪のはめられた私の手に重ねて
そっと唇を重ねた

「泣くなよ…」
「だって…幸せすぎて…」
なっつが親指で私の涙を拭う
「夏野―!鈴香―っ!おめでとーう♪」
「かーっ!男前だな、夏野は!」
「夏野さん、鈴香さんっ、おめでとうございまーす!」
皆がいること…忘れてた
「なっつ、鈴香!お幸せにっ!」
「なっつー!鈴香幸せにしてやれよーっ!」
茉莉…光…
「めちゃくちゃ恥ずかしい…」
「なーに照れてんの♪さ、行こっか」

差しのべられたなっつの手
その手を取って、ゆっくりと歩き出す
こんなロマンチックな演出するなんて、なっつも憎らしいな