6月上旬――
何曜日だかの1限の講義でのこと
なっつは10分程遅刻して登校して来た
…まぁ今になってみれば、なっつの遅刻は当たり前なんだけど
その時はお互いに知り合いでも何でもなかったから、遅刻して来たよ、この人くらいにしか思っていなかった
この教室の机は4人掛けで、私は友達と2人で占領していた
そしてなっつは私達の着いている席に空席を見つけると、私の2つ右隣の席に着いた
友達が私の右隣に座っていたからだ
当時の私は遅刻とかさぼりが許せなくて
親に高い学費払ってもらってるのに…と
遅刻やさぼりを繰り返す人達を軽蔑していた
なっつも例外ではない
この時点で【だらしない】と思った
そんなことを考えている内にも、講義は止まることなく進み、黒板は白いチョークで埋め尽くされる
講義室に響くのは、教授の声と黒板を書き写す音
…だけのはずだった
何曜日だかの1限の講義でのこと
なっつは10分程遅刻して登校して来た
…まぁ今になってみれば、なっつの遅刻は当たり前なんだけど
その時はお互いに知り合いでも何でもなかったから、遅刻して来たよ、この人くらいにしか思っていなかった
この教室の机は4人掛けで、私は友達と2人で占領していた
そしてなっつは私達の着いている席に空席を見つけると、私の2つ右隣の席に着いた
友達が私の右隣に座っていたからだ
当時の私は遅刻とかさぼりが許せなくて
親に高い学費払ってもらってるのに…と
遅刻やさぼりを繰り返す人達を軽蔑していた
なっつも例外ではない
この時点で【だらしない】と思った
そんなことを考えている内にも、講義は止まることなく進み、黒板は白いチョークで埋め尽くされる
講義室に響くのは、教授の声と黒板を書き写す音
…だけのはずだった