「夏野く～ん、戻ってきたらまたお話しようね♪」
なんなのよもう！あの女！
お話！？勝手に独り言でも喋ってれば！？

バタンとドアを閉め、１人でイライラ
前を歩くなっつと光を見て、１人でしょぼーん
「鈴香、司さんからの伝言」
「伝言？」
「“なっつを守れ”だってさ」
守れって…
普通逆なんじゃ…

守るって言ってもなぁ、なっつの前で「触んないで！」だなんて言えないし
本当はビンタしてやりたい！
ううん、むしろグーでバシーンと！
でもそんな勇気ないし。そんなことなっつの前で出来ないし。
あ゛～でもあの女には負けたくない！
「あたしも“光を頼む”って言われてるからさ、４人一緒にいたらなんとかなる…かなって」
なんとかね～…なればいいんだけど

「あの女…マジ無理。なにが“夏野く～ん”だよ」
「喋んなきゃまだ可愛げあるのにな」
可愛げある！？どこが！
ただの男好きでしょうがっ！