「悪い、遅くなった」
手にはビニール袋
何か買ってきたの?さっき一緒に買えばよかったのに

「はい、鈴香の分」
「え、アイス?」
「あっついし、運転疲れたし、休憩♪」
そうだよね…運転しっぱなしだもん。そりゃ疲れるよね…
「いくらだった?お金返すよ」
「いーらない。俺のおごり」
「…いいの?」
「2人だけの内緒♪」
2人だけの内緒って…
照れるし、嬉しいし!

アイスを食べ終わってすぐに車を走らせ、別荘へと向かう
「今更ながら別荘行って何すんの?」
「…。語り?」
「それくらいしかないよな。途中で寝そう」
「私も…。なっつは寝てよ!?明日も運転しなきゃなんだから」
「そうだった。ちょっと煙草吸っていい?」
「うん、いいよ」

煙草を口にくわえ、火をつける
ゆっくりと吐き出された煙は、風に乗って綺麗に流れる
煙草を吸いながら車を運転するなっつの横顔は、とても大人に見えた
「鈴香は煙草吸わないの?」
「吸わなくはない…かな?」
「何だよ、その曖昧(アイマイ)な答え」