次の日――

土曜日の午後だというのに、講義が入っている可哀想な私
でも土曜日はなっつも同じ時間の講義
だから憂鬱な気分もなっつに会えば、吹っ飛んでいく
小さな溜め息をこぼしながら席に着く

今日の講義は、私のレポートを再提出にしたあの憎き教授
本当はさぼろうかとも考えたけど、さぼったらなっつに会えない
まぁ、なっつがさぼらない保証はないんだけれど
実際あと5分で始まるっていうのにまだ来ないし
「なーに溜め息なんかついてんの」
「あ、なっつ」
そのままなっつは私の隣の席に着いた
「講義さぼりたいな~って」
「珍しい、鈴香がさぼりたいなんて。あ、そっか。この講義の教授か」
「そう、だから嫌なの」
昨日の夜、パソコンとにらめっこ状態で頑張りましたよ、私は

…って!