ボクの心の部屋にトキドキ君が訪ねてくる

妖精のような羽根をつけたティンカーベルのような君

トントントン トントントン

優しいノック

ボクはノックの音で 君だとわかる

その音はボクの気持ちを穏やかにする

扉を開けると笑顔の君が”こんにちは”って顔で宙に浮いている

ボクと君は会話をしない

話さなくたって だいたいはわかる

君はボクの部屋をゆっくりと旋回する

ボクはそれを見つめている

綺麗な君を ただ見つめている

やがて君は 部屋を出て行く

何もなかったかのように 部屋を出て行く

放心状態のボクはしばらくして

部屋の空気が変わったことに気付く

ボクはあきらかに恋をしている