この気持ちは何…?


…よく、分からない。


違う


分かろうとしなかった。


そのときのあたしは、その気持ちに気づかないように


自分から“蓋”をしてしまった…。



ーーーーーー…





「美玲ちゃん、さっきのはヒドいよ」

『あぁ、寝てたあんたの脇腹にパンチしたこと?スッキリ起きれたでしょ』

「うん、まぁー…じゃない!!ほんと痛かったんだからー」


口端を上げ、にこりと微笑むあたしに、ぷくっと膨れた莉夜が言ってくる。


『人のベッドに入ってくる莉夜が悪い。パンチだけでもありがたいと思いなさいよね』

「うぅ~…だって美玲ちゃんのベッドあったかいんだもんー」

『錯覚ね、それ』


ふふっと笑いながら言うあたしを見て、莉夜も嬉しそうに微笑む。