「…ん?」

『なに…?』


帰るために駅に向かって歩いて行くと、急に遠くのほうを見ながら止まる莉夜。


「ぼやけて良く見えないんだけど…あっちのほうで聞いたことある声がするような…」


目が悪いのか、目を細めて見る莉夜の視線の先を辿る。


『あっ、愛と真白じゃん』

「やっぱり?」


何故か4人のチャラい男に囲まれてギャーギャー騒いでる。


「いーじゃんいーじゃん!!2人共可愛いし一緒遊ぼ!!」

「イヤ!!」

「そんなこと言わないでさぁ~!!」

「てか俺、男だし!!腰に手回すな気持ち悪ぃ!!」


完璧不機嫌な愛と、残念ながら女の子に間違えられてる真白がナンパされてる。