「美玲ちゃんっ♪デート楽しみだねー」
『…あんた、脳みそ大丈夫?』
季節はあっという間に夏。
莉夜との2人の生活もやっと慣れてきて、今ではもういるのが普通って感じ。
「デートじゃないの?2人で出かけるのにー」
『出かけることがすべてデートになるわけないでしょ。買い物よ、買い物ー』
…ふぅん。と、少し不服そうに返事をする莉夜は膨れたのか視線をテレビに移した。
膨れたって、あたしはどうもしない。
無視よ、無視。
だってあたし悪くないもん、夏用の家具とか買いに行くのはデートじゃないでしょ?
…買い物じゃん。