「美玲ちゃん!!」
「なんか美玲の名前言いながらこっち来てる!!」
『なに言ってんの。気のせいよ……げっ』
愛に返事を返すために少し顔を上げると、目の前に大勢の女の子を引き連れた莉夜がいた。
「金髪だったから見つけやすかった♪」
『…さいあく』
今だけ金髪を恨むわ。
「一緒に食べ『断る。先約いるでしょ、周りにそんなに女の子いるんだから』
莉夜の言葉を遮り、女の子達を見る。
「いや、あたし達は…また誘うので!!」
「…今日は諦めます!!」
『は、…え?』
女の子達はそう言うと、あっという間にどこかに行ってしまった。
「美玲にかなわないと思ったね、あの子達」
「だなー」
最悪すぎるわ。