『あたしのベッドから出て』

「えぇ~?僕、眠いよ~…」

『…早くしないと、警察に通報するわよ』


ひどいな~。と爽やかに笑う笑顔に若さがある。


『変な行動したら即、通報だからね』

「了解~」


ゆ~っくりベッドから出てくる男の子は、大人しくあたしの後ろについてくる。


お、なにげに身長同じくらいじゃん。


やつのふわっふわの髪が羨ましい…。ちょっとね。


『ここ座って』


一人暮らしなのに無駄に広いのはあたしの親が親バカだから…?


そう思いながら、広いリビングのソファーに男の子を座らせてため息を吐く。