誰こいつ…。


「…あ、お姉さん帰って来たんだ。お帰りなさい」


おやじじゃない。


まだ眠いのか、とろんとしている目をこすりながらあたしを見るのは、どう見ても男の子で…。


あたしより幼く見えた。


「お、お姉さん…僕を殺す気…?」

『あぁ…ごめん』


ビクビクしながらあたしが持ってる包丁を指差す男の子に一応謝って包丁を下ろす。


『…なんであたしの部屋に寝てるの?』

「眠くなっちゃって…」

『あ、そう』


てか、誰なのあんた!!