「眠くなってきちゃった…」

『は?この状況で?ありえなー…離せ』


離せ離せと言う、あたしの言葉を無視して、とろんとした顔で欠伸をする莉夜は、今にも寝てしまいそう。


「んー…」

『まじで寝るんじゃないでしょうね~?』

「僕を抱き枕にしていいから、寝ようよー」


は、抱き枕?今の状況あたしが抱き枕じゃないの?


『てか、こんなガリガリな抱き枕なんてないわよ』

「ガリガリじゃないもん」


どっからどうみてもガリガリよ…。


『まじでガリ!!』と、さわさわと莉夜のお腹とか触ってるあたし。


抱き枕はふわふわだもん。