『ははっ、ごめんごめん♪僕の名前は莉夜』

「莉夜か、よろしくな。俺は西塔 紅 (サイトウ ベニ)!!」


にこっと太陽みたいに笑う紅に微笑み返す。


「なぁ、中学ってここらへん?」

『ううん。結構遠い田舎ー』

「へぇ~、じゃあ親戚の家?一人暮らししてんの?」

『今、美玲ちゃ…』


…美玲ちゃんの家にいる。とかって分かんないよね…。


言わないほうがいいのかな?


う~ん…と考えこむ僕を見て、へらっと笑った紅は「ま、いーや」と視線を先生に移した。