「真白?おにぎり持ってどこ行くのー?」
「星夜んとこ!!」
おにぎり2つを持って食堂を飛び出した。
「星夜!!」
「あ、真白君だ。どうしたの?」
バンッと星夜の教室を開ければ、数人の友達と一緒に弁当を食べていた。
もちろん、全員男。
もったいないよな、女性恐怖症って…。
そう思いながら近くにあった椅子を引きずってって、星夜の隣に座った。
「あいつら俺を仲間はずれにするんだもん」
口を尖らせて呟けば、ふにゃりと星夜が笑った。
「じゃあ仲間はずれにされたときは、いつでも僕のとこに来てね」
「せ、星夜!!なんていい奴なんだー!!」
莉夜の弟らしい、優しい性格の星夜に少しうるっと来た。