「僕そろそろ星夜呼んでくるね」
一緒に夕食を作り終わって準備も終わったとき、エプロンを脱ぎながら微笑んで言う莉夜。
『うん。…あ、やっぱりあたし行ってくる』
「へ?…うん!!よろしくね!!」
リビングから出て莉夜を見れば、パアァッと顔を明るくさせ手を振ってきた。
てゆーか、莉夜もお兄ちゃんなんだなぁ。あたし的には完璧弟みたいだけど。
…星夜君を呼びに行こうと思ったのはなんとなく。
別に、心配だったから。ってことじゃ…ない。
そう思いながら自分の部屋の扉を静かに開ければ、真っ暗な部屋の中で、あたしのベッドがもぞもぞ動いている。
…なーんか、こんなこと前にもあった気がする。