よく見れば莉夜にそっくり。目元とか、髪の毛とか。
あ、でも髪の毛ふわふわじゃない。
莉夜の髪はクリーム色のふわふわで緩いくるくるだけど、星夜君はクリーム色のさらさらストレート。
やっぱり顔つきは綺麗で可愛い。
目を潤ませて…子犬みたい。
『可愛い顔してるね』
少し屈んで顔を覗くように星夜君を見れば、大きい目がもっと見開かれた。
「…やだーーーっ!!」
『…っ!?』
「あっ!!星夜!!」
いきなり叫んだかと思えば、走ってリビングから出て行ってしまった。
『なに、あの子…』
出会った瞬間に叫んで泣かれるあたしって……どうよ。
あたしはボーっとリビングのドアを見つめてため息を吐く。