*美玲*
『莉夜?どうしたの?』
「…ん?なんでもないよー♪」
嬉しそうに笑ってた顔が寂しい表情に変わったから、気になって聞いてみた。
『そ?』
「うんっ」
『なら、いいけど。……香水ありがと』
最後のほうをポソッと小声で返せば優しい笑顔が返ってきた。
『…あ。そういえば』
枕の下からプレゼントを取り出し、きょとんと小さく首を傾げる莉夜を見つめる。
『これ、クリスマスプレゼント…』
「……え?…えっ。え?え、えぇー?僕に…?」
『そう、莉夜に。…嫌ならあげないけど』
「いる!!ありがとー!!」
キラキラした笑顔をあたしに向ける莉夜。
渡せた…。良かった。