そこには、可愛らしくラッピングがしてある少し小さな箱があった。


『え、これ…』

「クリスマスプレゼントだよー、たいした物じゃないけどね?」


ふにゃっと、いつもの笑顔で微笑む莉夜に、目を見開くあたし。


「はい。どーぞ♪」

『ありが、とう…』


莉夜の手からプレゼントを受け取り、箱を開けてみる。


『あ…っ…』

「香水。なくなりそうだったでしょ?」

『ん…』


香水を見ながらコクコク頷くあたしに、優しく微笑み、ぽふんとあたしの横に座る莉夜。


「嬉しい?」


そんなの。そんなの、決まってるじゃん。


あたしのお気に入りの香水だもん。


『めちゃくちゃ、嬉しい…』


香水から目を離し、隣にいる莉夜を見上げて満面の笑みで答える。