--…コンコンッ
控え目にノックされた部屋の扉。
ビクッと肩を揺らして勢いよく扉を見つめる。
「美玲ちゃん?僕だけど。まだ起きてる?」
『…うん』
「入ってい?」
『……うん』
返事をしたあたしは急いでベッドまで走って持ってたプレゼントを枕の下に隠した。
「あのね、美玲ちゃん」
『……』
ベッドに座るあたしのところに照れた表情をした莉夜が近づいてくる。
最初は、また嫌な話かと思って眉を潜めてたけど。
莉夜の表情を見て違うと思った。
『…どうしたの?』
「うん、あのね…」
聞くと、口元を緩めた顔の莉夜が、後ろにまわしてた手をあたしの前に出してきた。