「美玲!!美玲はどっちいい?チョコ?チョコでいいよねー?」

『あぁ、うん』


どうしてもチョコを食べさせたいらしい真白は勝手に決めて、腕をまくってはりきってチョコケーキを切り始めた。


『楽しい?切るの』

「楽しい!!美玲も切ってみる?」


机に肘をついて真白を見上げながら聞くと、キラキラとした可愛らしい笑顔で聞いてくる。


『ん。いーよ真白全部やって』


そう言いながら真白の目にかかってる邪魔そうな長い前髪を分けてあげる。


「…なんか、2人って親子みたいですね」


声のするほうを見れば、床に座ってる紅君が面白そうに笑ってる。