それでもガツガツ椅子を蹴って来る紅に少しイラッとした。


『んぅ~…だいじょぶだってば…』

「…ったく。俺知らねーから」


ーーーゴッ


……ぅ?


『…イタい』


頭に異常な痛みが走って、頭を押さえて涙目で上を向く。


「さぁ、あの問題を解け。木下」

『ごめんね、また今度。僕今寝たいの…』

「阿呆ー!!お前馬鹿なんだから授業くらいしっかり受けろ!!」


ふにゃっと笑ってまた寝ようとする僕のおでこに、先生のパンチが飛んできた。


『うっ…』


首捻ったかもー…


僕、馬鹿だから先生の言ってる意味が良く分かんないんだよね…。


って言ったらまた頭叩かれちゃった。