「美玲ちゃん、好きー」


意味不明。理解不能。


『…は、あんた。ば、馬鹿じゃない?ありえないし…』


…ふわっと笑ったと思ったら意味分かんないことを言ってきた。


意味なく焦るあたし。


『……』

「美玲ちゃん?」


あぁ、分かった。


『眠いんでしょ』

「眠くないけど?」

『いや、あんたは眠いの。てかそんなこと言ってまたあたしのベッドで寝る気でしょ。普通に拒否』


そう言うと、少し考える仕草をした莉夜は言った。


「…ただ言ってみただけー。…大丈夫。今日はちゃんと自分のベッドで寝るよ…」


しゅんとなる莉夜は、そのままソファーからおりて、自分の部屋に行ってしまった。


『なんなのよ…』


なんで…いきなり好きって言ったのよ。


…なんで、また悲しい顔するのよ。