若女将は何を語るでもなく車を走らせた。

暫く走ると見慣れぬ場所へ着いた。

そして若女将が指差した場所は小さな美容室
『聡子、あんたは刑務所で美容師の免許取っただろ?今日からここで1年頑張るんだよ。そしたらまた自由になれる。あんたが刑務所上がりだとは主人しか知らない。安心していいんだよ』

そして美容室の二階に住まわせてもらえるよう話しがついていて生活に必要な物は全て揃えてあった。