振り返り栄太郎を見つめた。まだ6歳だった栄太郎の寝顔がそこあった…。

涙が止まらない。

でも私には二人の愛が必要で栄太郎一人ではだめだった。

栄太郎…愛してるわ…。

栄太郎の首を深く、確実に掻っ切った。

一瞬目を見開き笑ったように見えた栄太郎は寝返りを何度か繰り返し英生の側でピタリと止まった。

血だらけの手で英生の顔を撫でやがて動かなくなった。


これでやっと英生と栄太郎の愛を私は独り占めにした…。

やっと…。