可愛い栄太郎を抱きしめながら私は身体中が火照りはじめていた。
栄太郎も私の体温を感じて安心したらしく私の唇を求めた。

私達は英生の屍の横で激しく愛し合った。

赤く染まる部屋の中で二度も、三度も…。

栄太郎は私の横で軽い寝息をたてはじめた。
私は裸のまま英生の側へ行き髪を撫で開いた
ままの瞼を閉じた…。
『愛してるわ…』

額に口付けて包丁を胸から抜くとどくどくと
血が溢れ出してきた。