私がここへ来て半年が過ぎていた。


ふと若女将を思い出していた。


手紙を書こう…そう思いペンを取るが中々文章が浮かばない。

私は近くの駄菓子屋の電話を借りて若女将に電話をする事にした。

声を聞きたかったと言った方がいいかもしれない。

英生に充分愛され満足しているが若女将との事はどうしても忘れられない…

忘れたくないのだ。