那抖の目をジィーッと見つめた。




「なんだよ」




「ご飯食べてく?
 ・・・・・・訳ないよね」




「ん?何時だ?」


那抖は携帯を開き、時間を確かめた。




「今なら間に合うかな...」

あたしには何の返事もせず、どこかに電話をした。




「あっ俺〜!ご飯作った?まだ?
 なら、今日ご飯いらないから。
   ・・・うん、ごめんなぁ」




携帯をパタンと閉めて言った。




「食ってくよ♪」




黒い自分が喜んだ・・・




「・・・大丈夫なの?」
心にもないことを聞いた。



「まっ、たまにゃーな!」



罪悪感と言う心とはうらはらに嬉しかった。




「何が食べたい?」




「オッムライッスゥ〜♪」



「却下ぁ〜♪」




「なんでだよぉ!」




「卵アレルギーだから・・・」



「じゃあ、ハンビャーグ♪」




「お好み焼きでもしようかな」




「じゃあ、聞くな!
 あれ?お好み焼きにも卵
     入ってるよな?」




「あぁ、それはいいの。
 さっ、買い物に行くよ!」



「今からかよ〜!」




「帰る?」




「お供させていただきます。」




あたしは笑いながらコートを羽織った。




「よし!レッツゴー♪」