一週間の謹慎処分が解け、また学校生活が始まった。



「紗茅さん、ふっかーつ!」




あたしは制服を着て、鏡の前で親指を立てポーズした。




――ピンポーン♪




「はーい!」




急いで一階に降り勢いよく玄関のドアを開けた。




「おっはよー!さっちゃん♪」



「おはよ〜!名雪ぅ〜♪」



「今日からまたよろしくね♪」

名雪が首を傾げてニッコリと笑った。




「その後、何もなかった?」




「睨まれはするけど、なんか近寄
 るの恐れてるみたい・・・」




「そっか、安心した・・・」




「ねぇ、ねぇ、
 今日の放課後、約束のっね?」




名雪がウインクする。




「あっ松本ね。了解!」




名雪がリビングにあったくまのぬいぐるみを抱き抱えて踊り始めた。




「ララララ〜ン♪」




幸せな女だこと・・・




「さっ!行こうか!」




久しぶりの登校はいつもと違って気が重くはなかった。