それから那抖は道を随分間違えながら、あたしの家にやっと着いた。
「あ〜ここか!
公園から真近くじゃん!」
「そーだよ?
それがどーかした?」
「いや、これ・・・やるっ!」
那抖がポケットから何かを出した。
「え?何?開けていい?」
少しだけくしゃっとなったピンクの可愛い包装紙を破って出てきた、小さな箱の中には、小さなサボテンが入っていた。
「どーしてサボテン?」
「可愛いだろっ♪」
「なんで?あたし、
誕生日でもなんでもないよ?」
「おまえなんか怒ってただろ?」
「怒ってたんじゃなくて・・・」
「じゃあ、何?」
「すねてただけ・・・」
「俺なんかした?」
「何もしてない」
「ますますわかんねーって!」
「もーいいのっ!」
あたしは名雪みたいに
『キャーうれしい!』
なんて可愛く言えない。
本当はすっごくうれしいのに・・・
帰ったらすぐに部屋の窓際に飾った。
「かわいーい♪」
ベッドに寝転がり肘をついて眺めてにやけた。
でも、どーしてサボテンなのかな?
あたしが刺々しいとか?
このサボテンみたいに、チビっちゃいだとか?
駄目だ・・・
あたしの被害妄想は治りそうもない。
「あ〜ここか!
公園から真近くじゃん!」
「そーだよ?
それがどーかした?」
「いや、これ・・・やるっ!」
那抖がポケットから何かを出した。
「え?何?開けていい?」
少しだけくしゃっとなったピンクの可愛い包装紙を破って出てきた、小さな箱の中には、小さなサボテンが入っていた。
「どーしてサボテン?」
「可愛いだろっ♪」
「なんで?あたし、
誕生日でもなんでもないよ?」
「おまえなんか怒ってただろ?」
「怒ってたんじゃなくて・・・」
「じゃあ、何?」
「すねてただけ・・・」
「俺なんかした?」
「何もしてない」
「ますますわかんねーって!」
「もーいいのっ!」
あたしは名雪みたいに
『キャーうれしい!』
なんて可愛く言えない。
本当はすっごくうれしいのに・・・
帰ったらすぐに部屋の窓際に飾った。
「かわいーい♪」
ベッドに寝転がり肘をついて眺めてにやけた。
でも、どーしてサボテンなのかな?
あたしが刺々しいとか?
このサボテンみたいに、チビっちゃいだとか?
駄目だ・・・
あたしの被害妄想は治りそうもない。