妙な笑みを浮かべ腕組みをした。




「何?」




「何じゃないわよ。
 吉岡さん?あなた、高槻さんに
 あんなことして
  ただで済むと思ってるの?」




「その言葉、そっくりあんたに
       返してやるわ」




「何のことかしら?」




佐伯は、本気で自分のしたことを忘れたかのように目を丸くした。




「今度名雪に何かしたら
 ただじゃ済まない・・・
 高槻ぐらいじゃ
    済まないからね!」




急に佐伯が青ざめた。




「何よっ、その目!
 先生をなんだとっ!」




「はい、さよーなら」




ずっと後ろから何かを喚いてたけど、あたしの耳には入らなかった。




こいつら、みんな消えちゃえ。




まともな大人はいないのか、まともな大人は・・・




この学校に未練はない。




名雪意外には・・・・・・




「紗茅ぃ!」




下駄箱であたしを待っていた名雪が、走って抱き着いてきた。




「ごめんね!名雪の為に!」



「大丈夫だよ」




「紗茅・・・
 いなくなんないでよ?」




「どうかなぁ・・・
 退学とかじゃない?」




「やだ、やだぁ!」




「名雪・・・ごめん・・・」




泣きじゃくる名雪に、それしか言えなかった。




「あ―――――――っ!」



「え?なーにっ?」




「エビフライ食べ損ねた!」




「はーあー?!」



それからあたし達はこれからの話しをする為と、あたしのお腹を満たす為、マックに向かった。