しばらくして、お店の前に一台の赤いスポーツカーが停まった。


「すっごーい!見て見て先輩!カッコイイ!」


停まったスポーツカーも、乗ってる人がイケメンっぽいのもわかった。


「ほんとだ!ん〜だけど・・・あの人・・・」


――♪〜♪〜

「いらっしゃいませ〜♪」

その人はあたしと目が合った途端、きょろきょろと何かを探しながら店内を一回りした。


「あのぉ、何かお探しですか?」


「あっいや、いいんだ」


「君、学生?」


「あ、はい」


「そっか、また来るね」


「ありがとうございました♪」
って何も買ってないけど。
変なの〜。
何しに来たんだろ。

「先輩?どうかしました?」


「ううん、なんでも・・・でもどっかで・・・うーん」

先輩はモップを持ったまま、首をかしげていた。