――キーンコーンカーンコーン♪



午前中の授業も、あっという間に終わり12:00になった。



「さぁぁ――っちゃん♪」


みんなが一斉に名雪の方を見た。



「お昼だよ〜♪
 どこで食べるう?」


「屋上いこっか」


こんな空気の悪い所じゃ、食べる気分になんないしね・・・


「うんっ♪」



高槻軍団から、ヒソヒソと声が聞こえた。



「どーいうこと?」

   「何?アイツ!」



廊下に出ようとしていた名雪が、突然振り向いた。



「アッカンベーだっ!」


「え?!名雪?!」



高槻達が、口々に何かをわめき立ててたけど聞こえなかった。



「あ〜っ楽しっ!
 なんかさっちゃんといると怖い
 もんなしって感じぃ♪」



名雪が二つの弁当をクルクルと振り回しながらスキップをした。



「アハハ、
 なゆた〜ん♪こけるよ〜!」



――バターンッ!

「って、もうこけてるし!」


「いったぁ!もう何よ〜!」


「ほらぁ、言わんこっちゃない!」


「も〜う、さっちゃん!
 早く行かないと
   時間なくなっちゃう!
 名雪食べるの
    遅いんだからぁ!」


「こらこら、
 自分が倒れといて威張ることじ
 ゃないってば!
 じゃ行こう!ダーシュッ!」


「もう待ってってばぁ!
 名雪はぁ、
 走るのも遅いんだってばぁ!」


「アハハ!じゃあ、
 ビリはジュースおごりねぇ♪」


「いやぁ―――――――ん!」