机のラクガキ




  みんなの冷たい視線




  一人で食べるお弁当




  誰とも喋らない毎日




自分でも知らないうちに、心はズタズタだった。




「さっちゃん、辛かったね。
 でもこれからは名雪がずっと一
 緒にいるからね?ね?」



味方ができたことでこんなにも気持ちが違うなんて・・・




「なっ・・・ゆ・・・ありがと・・・」


「名雪はね、さっちゃんがいるか
 ら強く生きれる。さっちゃんに
 は名雪がいるからね?」

「もうっ、名雪っ
 泣かさないでよぉっ」

あたしは、そのまま崩れ落ちてしまった。




ホントはね。

  すごく辛かったんだ。



抑えていたものが一気に溢れ出してきた。




痛み。

苦しみ。

悲しみ。




心が泣いても、歯をくいしばってがんばってきた。




虐められてるなんて思ってやしない。




だけど、人間って一人では生きていけない動物なのかもしれない。