:.゜:.:゚。ブクブクブク:.。゚:.。゚




――ザバーッ


「プッハーッ!

    ハァハァハァッ!」




ダメだ・・・




      苦しい・・・




お風呂の中で窒息死しようなんて安易な考え・・・?


あたしは手首を見つめた・・・・・・


細い血管がドクドクと脈を打っている。


浴槽の中から手を延ばし、カミソリを右手に取りゆっくりと刄先を左手首にあててみる・・・


死んだ後のことが頭を過ぎった。



―─カラーンッ!

手に持っていたカミソリを、おもいっきり投げ捨てた。

できもしないことをしようとした自分に情けなくなって涙が溢れ出す。



人間って何なの・・・?

どうして生まれてくるの・・・?

どうして死んでくの・・・?


このまま逝けたら楽なんだろうに。
今、死ぬことなんてできない・・・



「ふーっ。出よ・・・」


浴槽から出て、バスタオルを体にきつく巻いた。



「・・・暑っ」

気の強いあたしは、外で涙を流したことは一度もない。


シャワーで流しながらおもいっきり泣けば、嫌なことを何もかも流してくれるような気がする。



あたしが死んだら、ママ・・・

狂うだろうな・・・・・・




ママには心配かけれない。

逝く時は一緒だよ。
ママ・・・